首は、頚椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨により構成されています。また、一つひとつの骨の間には椎間板(ついかんばん)という軟骨があり、クッションの役割を果たしています。
加齢によってこの椎間板が変形したり、靱帯(じんたい)が厚く硬くなったりすると、神経根や脊髄(せきずい)が圧迫され、首に痛みなどの症状があらわれます。これが頚椎症です。
首だけでなく肩付近の痛みや、肩から腕、手にかけて痛みやしびれが起きることもあります。脊髄が圧迫されて症状が起きるものを「頚椎症性脊髄症」、神経根(脊髄から枝分かれして手や肩に向かう細い神経)が圧迫されて症状が起きるものを「頚椎症性神経根症」といいます。これら2つを合併することもあります。